行政・団体国土交通省は6月30日、「港湾技術開発制度」の対象とする3つの技術開発課題の新規採択について発表した。同省は国際コンテナ戦略港湾の競争力強化を目指し、「ヒトを支援するAIターミナル」を深化させてきた。コンテナターミナル(CT)での生産性向上や労働環境の改善を推進するため、ことし1月6日から2月4日まで技術開発課題の公募を実施し、書類審査などを経て3つの技術開発課題を新たに採択した。
1つ目は、山九によるAI(人工知能)を活用したコンテナ在庫管理の最適化に関する技術開発だ。国際的市況をAIに学習させることにより、CTでの在庫量を予測し、ターミナル在庫管理の最適化を図る。
2つ目は、シスコム(埼玉県川口市)と九州工業大学による、RTG(タイヤ式門型クレーン)を対象にした、コンテナ蔵置作業高度化システムに関する技術開発。ETC装置を用いて搬送シャシーと荷役機械などとの情報連携を行うとともに、外来シャシー到着時や荷役機械でコンテナをシャシー積載する際に、CT内の蔵置場所を自動で決定する。
3つ目は苫小牧栗林運輸(北海道苫小牧市)と室蘭工業大学、三技協イオス(横浜市都筑区)によるAIを用いた空コンテナ内部のダメージチェックに関する技術開発。AIによる画像判定技術を活用したダメージチェックにより、空コンテナ内部のダメージ判定をサポートするシステムを開発する。
開発期間はいずれも2027年度までの3年間。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com