調査・データビジネスマッチングコミュニティ「Ready Crew」(レディクル)を運営するフロンティア(東京都渋谷区)は6月30日、同社に寄せられたビジネスマッチング相談1万4000件の内容を集計・分析した結果を公表した。
相談案件カテゴリ別に見ると、トップは「システム開発」の21.9%、次いで「WEBマーケティング」の14.2%、「WEB制作」の10.2%、「紙デザイン」の9.2%と続き、デザイン・制作やプロモーション領域でも高水準のニーズが見られた。同社によると、システム関連の需要が最多だったことの背景にはAI(人工知能)・生成AIを活用した「PoC(概念実証)」案件の増加やDX(デジタルトランスフォーメーション)・業務効率化の加速による内製・再構築ニーズの急増などが考えられる。
発注企業の業界別で見ると、「運輸・物流」は2.8%と低水準だったものの増加傾向が見られ、AIを用いた配送ルートの最適化、人材確保のための動きなどが多く見受けられた。そのほか「広告・情報通信サービス」(18.1%)、「消費者向けサービス」(16.6%)、「機械・製造」(15.5%)が特に高水準となり、変化スピードが速く、専門外業務の外部化ニーズが高い業界からの相談が多かった。担当部門別では「広報・マーケティング部門」からの依頼が全体の28.3%と最多。次いで「営業部門」(22.6%)、「情報システム」(15.5%)、「経営企画」(12%)、「人事」(7.5%)と続いた。
相談予算帯では「100万-300万円未満」(33.4%)が最多。一方、「1000万円-3000万円未満」の案件は13.5%、1億円超の大型案件も5.3%存在しており、全社的なデジタルシフトなどの大規模案件も着実に増加傾向にある。同社は企業が単発のアウトソーシングではなく中長期的なパートナーシップ構築や戦略遂行を前提にしたマッチング活用へと進化していると考えられると分析した。
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