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ワールド・ロジ、フルフィルメントから撤退、「信用低下で新規誘致困難」

2012年6月29日 (金)

ロジスティクスワールド・ロジは6月29日、3PL事業を展開している大阪フルフィルメントセンターの業務のうち、派遣業務以外の業務を6月30日に終了すると発表した。同社の3PL売上高に占めるフルフィルメントの売上比率は20.3%(2011年7月-12年3月期実績)で、金額にして8億3411万円。

 

業績低下に伴う信用力の低下により、新規クライアント誘致が困難な状況に陥ったとして、確実な収益が期待できる管理者・労働者派遣に絞って事業を継続することにしたもの。

 

同社は3PL事業を柱として事業展開し、2007年7月からは大阪フルフィルメントセンターで、通信販売会社のロジスティクス機能を集約した物流フルフィルメントサービスを提供してきた。

 

しかし、価格競争の激化で採算が悪化したことにより、クライアント誘致のために先行投資した資産の償却負担などが顕在化。これを解消するため、新規受注に努めたものの、業績悪化に伴う信用の低下などが影響し、「目論見通りの新規クライアント誘致を行うことが困難な状況となった」という。

 

同社は今後も3PL事業で低価格志向が続き、より厳しさを増すとみて「短期間で新規に営業するクライアントからの信用を十分に回復ができることの確実性がないことから、このサービスが短期間で収益改善をすることは難しい」と判断。

 

大阪フルフィルメントセンターのサービスを選別し、「収益が確実に確保できる物流業務」に従事する管理者、労働者の派遣に業務を限定することにした。

 

6月30日のサービス終了後、7月下旬頃をメドに同事業に属する資産の売却を行う。また、サービスの合理化を行うことにより、来期は同センターでの事業収益の改善を目指す、としている。