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横浜市、くん蒸設備から基準値超える青酸、使用停止

2012年7月6日 (金)

話題横浜市はこのほど、出田町ふ頭青果上屋にある果物くん蒸設備の吸収塔(神奈川区)の排気の分析値が、市生活環境保全条例の規制基準を超過したことが判明した、と発表した。

 

くん蒸設備は市が所有し、民間事業者が使用している。市条例に基づく定期測定の結果、規制基準10ppmを超える18ppmのシアン化水素(いわゆる青酸)が検出された。シアン化水素は、一般的に輸入果物などのくん蒸に使用される物質で、殺虫剤や化学兵器に使用されたこともある。

 

6月28日に市から定期測定を受託している測定会社が、分析のため施設の排気を採取し、今月3日に測定会社から分析結果の報告を受けた。報告を受けて市は、使用者に対して施設の使用停止の確認、設備メンテナンス会社に対して原因究明のための調査を依頼。4日に設備メンテナンス会社が現地調査を開始した。

 

市では原因究明を急ぎ、必要な対策が講じられるまでの間、施設の使用を停止するとしている。