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国交省、貨物鉄道の将来ビジョンで意見交換実施

2012年8月8日 (水)

行政・団体国土交通省は8日、「貨物鉄道輸送の将来ビジョンに関する懇談会」の第3回会合(8月2日開催)で実施した意見交換の概要を公表した。

 

懇談会では、丸運、日本通運、全国通運連盟などから「潜在需要を顕在化させる取り組みが必要」など、貨物鉄道政策についての提言を受けた上で、意見交換を実施した。

 

■提言・意見交換の主な内容は次の通り。
<委員からの提言>
・まずは貨物鉄道輸送を使ってもらうための営業が重要
・輸送障害時のリスク対応、適切な情報提供
・リードタイム短縮、運賃の弾力的な運用、輸送需要に応じた輸送力の提供
・輸送品質の向上

 

<意見交換>
・荷主に対して営業活動を行う際に、利用運送事業者とJR貨物の関係、役割をどのように考えるかは重要な問題であり、JR貨物の営業力の強化が必要なのではないか。また、利用運送事業者とJR貨物の役割との関係は、輸送障害時への対応の責任でも同様。
・モーダルシフトの推進のためには輸送の効率性を高めることが重要であり、汎用タイプの31フィートコンテナの導入を促進すべきではないか。
・貨物鉄道輸送を知らない、どのようなものか分からない、あるいはモーダルシフトには関心があってもどのように貨物鉄道輸送を利用すればいいのか分からないという荷主やトラック事業者がいるのも事実。その意味ではモーダルシフトについても未開拓
の領域があると考えられ、まずは貨物鉄道輸送のことを知ってもらうための取り組みが必要なのではないか。