丸八倉庫、テナント感染も連携対応で影響最小限に

拠点・施設丸八倉庫は15日、東京都江東区の賃貸倉庫で、テナント企業の従業員3人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された、と発表した。

1人目の感染が確認されたのは13日夜。テナント企業から連絡を受けた同社は、「一刻を争う事態」と捉え、テナント企業と連携して消毒業者を手配し、入居する全テナント企業に感染者確認の事実と消毒作業の予定を通知。14日早朝から同社職員が消毒作業を開始し、同日夕方からは専門業者が共用トイレ、エレベーター、共用通路、共用荷捌き場などの共用スペースを消毒した。また、15日には当該テナント専有スペースの消毒作業を終え、所管保健所に報告を済ませている。

感染が確認されたテナント企業では、1人目の感染者は4月3日まで同事業所に勤務、2人目・3人目はそれぞれ9日・10日まで勤務していたが、1人目の感染が確認された翌日以降は同事業所に勤務する従業員全員を自宅待機としている。

取材に対し丸八倉庫は、「一刻も早く事業を再開することを目指し、テナント企業と連携しながら対応を行った。ほかのテナント企業にはすぐに感染の事実と消毒の予定を伝えたため、建物管理者の対応として理解を得られたと認識している。拠点の稼働を継続するか否かは、情報を提供した上でテナント企業側に判断してもらった」と話した。迅速な対応により、入居テナントの事業に大きな影響はなく、現在は通常通りの営業に戻っているという。

■これまでに確認されている物流関連の感染者数