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SBSが東芝ロジ買収、売上3449億円で陸運倉庫10位

2020年5月26日 (火)

話題SBSホールディングスは26日、東芝傘下の物流会社、東芝ロジスティクスの株式66.6%をおよそ200億円で10月1日に取得する、と発表した。東芝ロジは精密機器、重量物などの物流管理や荷主の物流業務を一括受託するサードパーティ・ロジスティクス(3PL)を強みとしており、売上規模も1000億円が視野に入る894億円(2019年3月期)。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が49日ぶりに解除となり、経済活動の本格的な再開に向けた機運が高まるなか、物流新秩序の幕開けを告げる号砲が鳴らされた。

東芝ロジを傘下に収めることで、SBSは取り扱い可能な貨物の対象を大幅に広げ、グループの売上規模は公表されている直近の決算数値の単純合算で3449億円と陸運・倉庫業界唯一の3000億円台半ばへと拡大し、業界10位のポジションに躍り出る。

SBSが主力とする3PL事業に焦点を当てると、4556億円で首位の日立物流(3PL業態として公表)、3927億円で2位のセンコーグループホールディングス(物流事業セグメント)に迫り、3社でトップ集団を形成することになりそうだ。

12月決算のSBSは、年が変わる2021年1月から東芝ロジを連結化する方針で、2004年の雪印物流(現SBSフレック)、05年の東急ロジスティック(現SBSロジコム)、06年の全通(現SBSゼンツウ)、10年のビクターロジスティクス(現SBSロジコム)、18年のリコーロジスティクス(現SBSリコーロジスティクス)――と、これまでも次々と大型買収を成功させてきたグループの歴史に新たな1ページを加える。

東芝ロジの連結化は21年からとなるが、売上規模も00年の156億円、10年の1198億円、20年は単純合算で3449億円へと急拡大。東芝はSBSグループに物流機能を全面委託する形へと移行する。

(作成:LogisticsToday編集部)

※編集部注
上記に海運系企業は含まれていないため、日本郵船の連結子会社で2018年に上場廃止となったロジスティクス事業を手がける郵船ロジスティクスも記載していません。