
▲LogicrossNamThuan外観(出所:三菱地所)
拠点・施設三菱地所は20日、ベトナム南部タイニン省で開発を進めていた大規模物流施設「Logicross Nam Thuan」(ロジクロス ナムトゥアン)の竣工式を実施したと発表した。同社にとってベトナムで初の物流施設開発案件で、物流施設ブランド「ロジクロス」としても海外初展開となる。
施設の敷地面積は11万5000平方メートル、延床面積は6万3000平方メートル。最小3000平方メートルから分割利用が可能なマルチテナント型で、平屋3棟のうち1棟は両面バースを採用し、クロスドッキングなど高度なオペレーションにも対応する。非常用発電機を備え、災害時の事業継続性を確保。さらに全館LED照明や節水設備を導入し、米国グリーンビルディング協会の環境認証「LEED BD+C Certified」を取得済みだ。日系製品の採用も積極的に行い、建材や空調、衛生設備などに日本ブランドが導入されている。

▲倉庫内観(出所:三菱地所)
ベトナムでは経済成長と急速な工業化を背景に、EC(電子商取引)拡大や外資系製造業の集積に伴い高機能物流施設への需要が高まっている。ホーチミンから車で50分の立地にある同施設も、すでに多くの引き合いを受けているという。
同社は北部ハイフォン市でも「Logicross Hai Phong」を開発中で、ことし9月の完成を予定。両案件の総事業費は135億円に上る。ハイフォンでは台風被害を踏まえ、設計段階から耐風性能を強化するなど、日系デベロッパーならではの仕様を取り入れている。
三菱地所は2010年からベトナムで事業を展開し、オフィスや住宅開発を中心に累計1000億円を投資してきた。物流施設分野でも、日本や他国で培った知見を生かし、今後の成長市場で開発を拡大する方針を示している。
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