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かもめやと香川大など、ドローン薬配送の実証実験

2020年7月22日 (水)

調査・データあいおいニッセイ同和損害保険、香川大学、かもめや(香川県高松市)の3者は21日、須田港(香川県三豊市)と粟島間で、自動飛行する小型無人ドローンを用いた遠隔診療実施後の処方薬配送実験を行うと発表した。

400を超える有人離島を抱えるわが国では、その大半が人口減少、高齢化の進展で物流、医療分野の課題を抱えており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言後は、これら離島への渡航自粛が行われたことで、十分な医療サービスが受けられなかった。

また大規模災害時には汽船が運航休止になるなど、物流もストップするため、島民の生活に不可欠な医療品、食糧などの物流サービスの確保が求められている。

粟島を舞台にして行われる実証実験では、遠隔診療・医薬品などの無人ドローン配送のモデルを構築し、サービスと連携した保険商品の提供・開発を行うことで、島に住み続けるための支援態勢構築を目指す。

実証実験は7月28日から30日にかけ、須田港と粟島間で医薬品、災害時支援物資(飲食品)などを輸送する。

粟島は面積3.72平方キロ、周囲16キロ、人口217人の島で、須田港から高速艇で15分に位置。島内には国民健康保険診療所が設置されており、週に2回(月・金)午前、4週に1回(月・木)午後にそれぞれ診療が行われている。