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かもめや、ドローン目視外飛行の運用を支援

2020年10月5日 (月)

調査・データドローンの運用支援を行う、かもめや(高松市)は5日、ドローンなどの無人移動体運行に必要となる無線機器をハイテクインター(東京都渋谷区)から調達し、無人移動体運用包括支援システムのサービスを開始した、と発表した。

このサービスは、広帯域・低遅延・常時接続が可能な高品質の移動体通信ネットワークを素早く、低コストで構築できることが特徴。小型基地局を地上に設置し、ドローンに搭載されたカメラと無線伝送装置によって、気象データをはじめとする、さまざまな運行状況データのリアルタイム監視を実現する。

▲無人移動体運用包括支援システム「オーシャンメッシュ」のイメージ(出所:かもめや)

ハイテクインター社の無線伝送装置は、映像と遠隔地の測定データの同時多接続に対応し、無線機に備え付けられたセンサーを中継器として利用することで、長距離・広範囲で送受信できる。

この装置を使うことにより、無人物流を実装するために国土交通省が出している「目視外・補助者なし運用」における、周辺の気象状況の常時監視と機体周囲状況確認の両条件をクリアし、ドローン目視外運用に必要となる仕組みを一元提供できるようになった。

同日、香川県三豊市からは三豊市粟島スマートアイランド推進協議会が実施する、遠隔医療の実証実験も発表された。

具体的には、遠隔医療を推進するメロディ・インターナショナル(⾼松市)のオンライン診療システムを活用して、粟島診療所と本土の病院をつなぎ、遠隔での診療を実施した。

診察は問診だけではなく、モバイル心電計や家庭用血圧計を使い、患者のバイタルデータに基づいたリアルタイム・オンラインでの診断結果に基づき、オンライン服薬指導も行う。

これらのIoT医療機器や処方薬は、かもめやが運用支援を行うドローンを使って最短10分で離島の患者の元に届けるという。

ほかにも2020年のスマートアイランド推進実証調査では、大分県佐伯市で複数の診療所をICT活用で遠隔医療やドローンによる医薬品配送も組み合わせた、地域医療サービス構築の実証など、10地域で実証調査が行われている。

かもめやと香川大など、ドローン薬配送の実証実験