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花王とライオン、フィルム容器リサイクルで協力

2020年9月10日 (木)

M&A花王とライオンは10日、フィルム容器のリサイクルで協力すると発表した。

両社は、これまでゴミにしかならなかった使用済みのプラスチックを回収・リサイクルする実証実験に取り組んできたが、フィルム容器やハブラシのリサイクル、特につめかえ製品のフィルム容器は複合素材のため単一成分のみの分離が難しい。

メーカーによって使用しているプラスチック素材や設計が異なり、そのリサイクル素材をフィルム容器などの製品に再生するための多くの制約が課題となっていた。

そこで、花王とライオンは「リサイクルを加速させるためには、回収の基盤となるしくみの構築とリサイクル技術の開発が不可欠」「製品使用後のプラスチック容器の分別など、消費者を含めたステークホルダーとともに社会の意識を変えていくことも必要」との認識で一致。

プラスチック包装容器資源循環の推進に向け、消費者、行政、流通との連携によるフィルム容器の分別回収のしくみを検討するほか、幅広い製品への利用や消費者の分別回収のしやすさに配慮し、企業間や業界の垣根を越えて共通利用が可能なリサイクル材料・容器の品質設計に取り組む。

また共同で回収・再生したリサイクル材料の活用方法を検討し、リサイクルに対する消費者の理解・協力を深めるため、普及促進・啓発活動にも取り組む。

これらの活動により、フィルム容器リサイクルの技術的課題を共有し、将来は「リサイクリエーション活動」を続けながら、フィルム容器から再度フィルム容器に再生する水平リサイクルを目指す。