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ANA、航空貨物用プラフィルムの再利用加速

2022年9月29日 (木)

(出所:ANA)

環境・CSRANAホールディングス(HD)と双日グループで合成樹脂商社の双日プラネット(東京都千代田区)は29日、国内航空で使用する航空貨物用プラスチックフィルムのリサイクルに関して、資源循環型スキームを共同で立ち上げた、と発表した。日本の航空会社として初めての取り組み。使用済みの航空貨物用プラスチックフィルムなどを回収し、ANAで別製品として再利用することで廃棄物削減を推進する。

具体的には、国内空港で使用された航空貨物用プラスチックフィルムをANAが回収。付着したラベルやテープなどを除去して圧縮する。双日プラネットで圧縮されたプラスチックフィルムを回収しペレットに再資源化した後、ANAで使用するプラスチック用品製造メーカーに納入。再生された製品はANAでリユースするという流れ。再度プラスチックフィルムや機内サービスで使うごみ袋などとして使用する。

▲資源循環型スキームのイメージ

ANAグループは中長期環境目標について、2030年度までに資源類の廃棄率を70%以上削減(19年度比)、50年度までにゼロにする方針を掲げている。両社は「昨今、回収されたリサイクル素材活用の情報開示など、従来以上に厳格な環境対応を求める動きが世界で活発化している」として、プラスチックにとどまらず持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。