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岩谷産業、関東地盤の食品物流企業を子会社化

2021年9月3日 (金)

荷主岩谷産業は3日、関東を地盤とする食品物流サービスを展開するユー・エム・システム(横浜市金沢区)の発行済み株式をことし7月1日付で全株取得し、完全子会社化したと発表した。岩谷産業は、自社で手がける食品輸入・販売事業とユー・エム・システムの物流事業を組み合わせることで、食品ビジネスの強化につなげる。メーカーが供給体制を強化する手段として物流企業を傘下に収める動きは、今後も広がることが予想される。

ユー・エム・システムは、関東圏で食品物流サービスと卸販売を展開。物流拠点を横浜と厚木、所沢、群馬に置き、大手食品スーパーを中心とした3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)に対応した商品保管や仕分け、配送と卸販売を行う。

岩谷産業は、食品事業として業務用冷凍野菜を中心とした輸入・販売を手がけるが、2021年度から3か年の中期経営計画「PLAN23」では感染症や景気変動の影響を受けにくい「一般消費者向け商品の事業基盤強化」を推進する方針を掲げるなど、事業の多角化による収益確保策を講じる。

岩谷産業は今回の子会社化により、自社の食品調達機能とユー・エム・システムの物流機能を連携させるとともに、グループの他分野との協働によるシナジー効果を生かした事業拡大を図る。