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コマツ、電動フォークに古河ASの周辺監視レーダー

2021年9月17日 (金)

サービス・商品古河電工グループの古河AS(滋賀県甲良町)は17日、小松製作所が新型電動式フォークリフト「FE25」「FE35」の2機種で、後退時の衝突検知警報システムの検知センサーとして古河ASの周辺監視レーダー(型式c)を採用したと発表した。

コマツが新型電動式フォークリフトに採用した周辺監視レーダーは、準ミリ波レーダーで夜間・雨天時の屋外や埃の多い現場でも安定に動作し、「まっすぐ下がる」「ターンしながら下がる」といった異なる走行進路、速度に応じて検知エリア・対象物を最適化できるのが特徴。

フォークリフトの作業環境では、レーダー、Lidar(ライダー)、カメラ、超音波など複数あるセンシング方法のうちレーダーが最も適しているといわれ、特にMMR1Cの準ミリ波帯(24GHz帯)はミリ波帯(76GHz帯)に比べて波長が3倍程長く、センサー付着物の影響を受けにくいため、より厳しい環境に適用できる優位性がある。

電波法の割り当て帯域幅が狭いためターゲットの分離性向上が困難になる課題を持つが、MMR1Cでは連続波方式と異なるパルスドップラ方式を基礎に、ターゲットの分離性を高める処理を開発。

単純な後方センサーでは過検知となってしまうことから、フォークリフト特有の検知対象物や走行特性をもとに検出処理の適合開発を行い、まっすぐ下がる、ターンしながら下がるという走行進路の変更、走行速度に応じて警報される検知エリアと検知対象物を選定して検出できるように配慮した。