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TSR調べ、JPエクスプレスの特別清算開始決まる

2010年10月13日 (水)

話題東京商工リサーチは13日、JPエクスプレスが東京地裁から特別清算開始の決定を9月30日に受けたと発表した。負債は3月時点で681億4900万円。

 

郵便事業の宅配ブランド「ゆうパック」と日本通運の宅配ブランド「ペリカン便」を統合する目的で、08年6月に両社出資で設立され、09年4月には日本通運から「ペリカン便」にかかわる事業を会社分割により継承した。

 

当初、09年10月から郵便事業側から事業が完全譲渡されるはずであったが、総務省から認可が下りず、統合計画に遅れが生じていた。その間、統合を見込んで行っていた先行投資が負担になるなどで、10年3月期の最終損益は599億円の大幅赤字を計上し、債務超過に転落していた。

 

こうした中、09年12月には郵便事業と日本通運との間で宅配便事業統合計画の見直しに関する合意がなされ、郵便事業は、JPエクスプレスを清算し、同社から宅配便事業を譲受され、「ゆうパック」として継承することを発表。8月31日には株主総会の決議により解散していた。