野村不とIHI､横浜で自動倉庫のシェアサービス展開

▲施設外観完成イメージ（出所：野村不動産）

拠点・施設野村不動産とIHIは21日、横浜市金沢区に建設中の大規模物流施設「Landport（ランドポート）横浜杉田」において、立体自動倉庫の「シェアリングサービス」と自動化機器の「レンタルサービス」の提供を開始すると発表した。

Landport横浜杉田では、EC（電子商取引）の拡大による荷物量の増加と、ドライバーを含む労働力不足の問題に直面している物流業界の需要に応えることを目指している。倉庫の自動化に向けては高額な導入コストと準備期間の長さが課題となるが、この新サービスにより、企業は初期費用や固定費の負担なしに、必要な時に必要な分だけ自動化設備を利用できるようになる。

▲立体自動倉庫シェアリングサービスの利用イメージ（クリックで拡大）

立体自動倉庫のシェアリングサービスは、3階と4階の一部に設けられた12メートルの吹き抜け空間に最大4020パレットを保管できる設備を備え、複数のテナントが共同で利用することが可能。適切な広さの倉庫を固定費で賃借し、荷量が多い時期に任意の期間だけ自動倉庫をシェアリング利用するというようなケースを想定しているという。このサービスにより、季節波動に応じた荷量の変動に柔軟に対応し、固定賃借面積の削減が見込まれる。また、停電時でも8時間の電力供給が可能な非常用発電機の設置も予定している。

野村不動産が展開する多業種協業コンソーシアム「Techrum」（テクラム）にIHIの子会社であるIHI物流産業システム（ILM）が参画し、ピッキングや荷物の積み下ろしを支援するマテハンロボットや倉庫管理システム（WMS）のレンタルサービスも提供される。これにより、庫内作業の省人化と効率化を実現し、労働力不足の問題解決に貢献する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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