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郵船航空サービス、NYKロジスティクスが事業譲渡契約を締結

2010年5月31日 (月)

ロジスティクスNLJの深津社長(左)、YASの矢野社長(右)郵船航空サービスは5月28日、NYKロジスティックスジャパンとの間で、事業譲渡契約を締結した。日本郵船と郵船航空サービスが2月25日付で、今回の事業統合についての基本合意書を締結し、10月1日から新生「郵船ロジスティクス」に物流事業を統合する方向で準備を進めていた。譲渡価額は1億7000万円で、本社事務所は東京都港区芝公園に移転する。

 

10月からの新体制に向け、統合準備委員会作業や共同研修の場を通して両社社員の相互理解を進めているが、正式契約締結を機に各種許認可や届出手続を進め、組織、システム、オペレーション、本社以外の事務所統合などに取り組む。

 

海外事業も、11年4月以降の統合に向けて主要国に統合検討委員会からキャラバンを送り、基本的な方針や手順、個々の事情の摺り合わせを行った。現在、海外4極の地域マネージメント、世界40か国近くの両社拠点国に国内同様の分科会を設立するなど、統合に向けた準備体制を整備している。

 

統合新会社「郵船ロジスティクス」では、郵船航空サービスの強みである航空フォワーディング、NYKロジスティクスの強みである海上フォワーディング、コントラクトロジスティクスを組み合わせる。例えば、バイヤーズコンソリデーション機能に高度なフォワーディングを加えた「よりシームレスで肌理の細かい物流サービス」「フォワーディングに海外の大規模倉庫やトラック配送網を絡めたend-to-endの対応」などを進める。

 

中国市場でも、郵船航空サービスがフォワーダーとして培ってきた物流体制に、自動車関連物流などNYKロジスティクスの強みである中国での国内輸送網をつなぐなど、両社の商権と経営資源をベースに、中国国内市場へのアクセスを強化したサービスを提供していく。