調査・データ伊藤忠商事は24日、ドローンを用いて北海道・内浦湾を横断し、医療機器を輸送する実証実験を実施したと発表した。内浦湾をドローンが横断するのは国内初という。
実証実験は、医療機器メーカーの竹山(札幌市中央区)、ドローン大学校(東京都港区)を共同実施者、物流ドローンの社会実装を目指すAIR WINGS(エアウィングス、江戸川区)を協力企業として行われた。
実験では、伊藤忠商事と資本業務提携・販売代理店契約を締結しているウイングコプター(ドイツ)製のeVTOL(イーブイトール、垂直離着陸機)型ドローン「W198」を使用し、竹山が提供する急性期脳梗塞血栓回収に用いる医療機器を輸送。室蘭市潮見公園(イタンキ浜)から森町(森漁協)まで、陸路では2時間以上かかる距離を、内浦湾を空路で横断することで、最短28分で輸送することができた。

▲実証実験に使用されたeVTOL(出所:伊藤忠商事)
2022年12月の改正航空法により、有人地帯での目視外飛行を指すレベル4が解禁され、日本でのドローンの活用領域は大きく拡大している。医療機器の輸送には緊急性と定時性が求められる一方、物流インフラと輸送人員の維持、離島や山間部、BCP対応での安定供給が課題となっていることから、ドローンによる全自動かつ高速な医療機器搬送は、これらの社会課題の解決に大きく寄与する可能性がある。
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