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JILSロジ研、セイノーのDXと帝人の調達事例公開

2024年8月1日 (木)

調査・データ日本ロジスティクスシステム協会(JILS東京都港区)登録制研究会のロジスティクス研究会は、第2回会合を6月18日に開催、メンバーのセイノーホールディングスと帝人物流がそれぞれの取り組みを発表、発表内容についてディスカッションを実施した。

セイノーホールディングスの発表テーマは「データ活用からDXに向けて」。

「データ活用による業務効率化」では、顧客とのデータ連携や専用ポータルサイトの構築、EDI連携による輸送情報のデジタル化、仕分け・発送の効率化(新人やアルバイトでも一定の作業効率を確保)、ドライバーの携帯端末へのナビゲーション機能や位置情報取得機能の実装などについて発表。「データ活用による他社との協業」では、機能(幹線輸送とラストワンマイル配送)や地域を補完し合う形での連携、企業を越えた荷物状況照会システムの構築(自社の端末で他社の送り状の読み込み・処理)などについて発表した。

事後アンケートのコメントでは、「様々な業界変化が進捗する物流業界における、解の創出についての視点を得た」「現場を起点にどの情報を使うか、またそれらをどのように結びつければ効率的に作業ができるかを聞き参考になった」などの声が寄せられた。

帝人物流の発表テーマは「原料調達フロー再構築と課題」。

「取り組みの背景」では、荷主の構造改革による原料調達先の変更に伴う荷姿の変更、原料納入時の作業フロー変更が必要となったことによりプロジェクトを立ち上げたことを発表。「プロジェクトの推進」では、自社、荷主企業の製造工場、協力企業(現場作業請負)との3社による検討・協議、現場教育の実施、作業標準書や供給フロー図の作成、品質管理(異常発生時の報告・対策体制の構築)、「今後の課題」では、紙ベースでの作業依頼や原料管理からの脱却、安定的な作業員確保などについて発表した。

事後アンケートでのコメントでは、「物流というと物を運ぶことだけに注目しがちだが、付帯業務も同じくらい大事になりそうであると感じた」「原料調達に関して知らない事がたくさんあり、勉強になった」などの声が寄せられた。