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圏央道神崎PAの建設工事、地盤沈下で遅れ

2024年9月6日 (金)

(クリックして拡大、出所:国土交通省)

拠点・施設休憩施設の少なさが課題となっている首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の千葉県内での休憩施設整備について国や千葉県、東日本高速道路(NEXCO東日本)関東支社が協議する「圏央道千葉県区間休憩施設調整会議」が4日に開かれ、整備中の神崎パーキングエリア(PA、仮称)工事現場周辺で地盤沈下が見られるため、供用開始時期の延期や事業費の増額が必要になることが報告された。

圏央道では今年6月に神崎インターチェンジ(IC、千葉県神崎町)-大栄ジャンクション(JCT)間、9.7キロが2015年6月に暫定2車線で開通。現在、4車線化の工事を進められている。しかし、圏央道では休憩施設が少ないことから神崎IC近くにPAの建設が進められている。

ところが、国が施工している神崎IC付近の工事現場で、地盤改良の影響による地盤低下が昨年6月から発生し、さらなる地盤改良工事などが必要になった。現在は、開通済みの道路に影響がでないよう、地盤改良を行いながら工事を進めている。もともと、周辺は地盤が軟弱で、地下20メートルの地盤改良を行っていたが、地盤沈下を受けて地下47メートルまで改良工事を行うことになった。

この影響で、4車線化工事と並行して進める予定だった神崎PA工事の工程に遅れが生じることになった。これまでは、内回りPAは25年度、外回りPAは25年から26年度の供用開始を目指すとしていたが、今回の見直しで、両PAとも26年度までの供用を目指すとされた。今後、資機材の調達や工事の入札状況などによっては、さらに工事期間が延びる可能性もある。また、地盤改良の追加や工法の見直し、物価や労務費の上昇などで、94億円の事業費の追加が必要になるとの見通しも示された。

このほか、千葉県内では整備中の大栄JCT-松尾横芝IC間(18.5キロ)で、山武PAの開設も予定されており、現在、概略設計が終了し、用地取得が進められている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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