ロジスティクス全日本トラック協会女性部会は13日、都内で2024年度の全国研修会を開催した。

▲全ト協女性部会の原玲子会長
同部会は、女性の職業生活における活躍を推進するため、トラック運送事業における女性経営者や女性管理者等の資質の向上、女性の視点から協会諸活動および社会貢献活動に参画して提言を行うことにより、トラック運送業界の発展に寄与することを目的としており、今回の研修会も、全国から120人を超える会員が参加した。
研修会のテーマは、「2024年問題解決に向けたトラックGメンの活動状況」。国土交通省中国運輸局自動車交通部貨物課長でトラック荷主特別対策室(トラックGメン)を併任する田中幸久氏が講演に立ち、商慣行見直しに向けた執行力の強化のためのトラックGメンの取り組みの現状を説明。トラック運送事業者と荷主の相互理解に向けてオンライン説明会を毎月定期開催するほか、荷主対策の深度化への取り組みを推進。トラックGメンの働きかけにより、長時間の荷待ち解消などでの改善成果を紹介、運転時間の限られたリソースの確保、商慣行の見直しなどへの意識と行動変容を促していく。

▲講演を行った田中幸久氏
田中氏はトラック事業者へのアンケートでは「事業継続に不安がある」との回答が8割を超え、なかでも人材確保が大きな課題となっていることも紹介。トラックGメンの情報収集から得た、運送事業者の人材確保に向けた取り組み参考事例なども紹介。納得性のある働き方や人材が定着しやすい社内制度の実例など、トラック運転手のリアルな声を参考にしたトラックGメンらしい情報なども共有された。
また、悪質なトラック運送事業者対策の強化として、来年4月より、地方実施機関による巡回指導の総合評価がD・E評価で、その後の改善が見られない営業所は国の監査・処分の対象となることや、改正法による実運送体制簿の作成義務や下請け手数料などへの周知など、トラック運送事業者に必要な備えなどについても解説した。
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