環境・CSR東京都は16日、リチウムイオン電池のリサイクルを進めるため、都が主導して複数の市区町村広域でリチウム電池を回収するモデル事業を始めると発表した。
近年、リチウムイオン電池を使用した製品が増加しているが、リチウムイオン電池には発火性があり、廃棄物収集車や廃棄物処理施設での火災事故も増加している。このため、都では、正しい廃棄や分別を促すとともに、リサイクルを推進するための「リチウムイオン電池 混ぜて捨てちゃダメ!」プロジェクトに取り組んでいる。
今回の広域的資源化モデル事業もプロジェクトの一環で、都内の5区5市と1つの一部事務組合が参加する。
現在、家庭から出るリチウムイオン電池類の回収には、資源有効利用促進法に基づきメーカーなどが回収するルートと、区市町村の回収ルートがあるが、処理事業者が少ないことや処理にかかるコストの負担が大きいことから、自治体にとっては負担となっている。
このため、モデル事業では、都が都内の各自治体を調整して、複数の区市町村分をまとめて回収し、資源化事業者に売却。これによって区市町村の負担を軽減し、リサイクルの促進を図る。
回収は、住民らによって持ち込まれ、市区町村が保管しているリチウムイオン電池が対象で、リチウムイオン電池などのリサイクルを手掛けるコスモ(堺市西区)が回収し、自社工場で資源化する。
都ではモデル事業の結果をもとに、課題を洗い出し課題解決にむけた検討を進める。
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