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世界の商用車メーカー、燃料規制で国際基準の調和訴え

2010年11月21日 (日)

話題日本自動車工業会は19日、米国、欧州、日本の大型商用車メーカーとエンジンメーカーによる「第8回大型車グローバルミーティング」が取りまとめた共同ステートメントの内容を公表した。

 

共同ステートメントはグローバルミーティングが開催された米国・シカゴで16日に取りまとめられ、出席した商用車・エンジンメーカーが燃料規格、試験方法、燃費改善・温室効果ガス排出削減に関連した認証手続と方法の調和に向け、世界規模で取り組んでいくことで合意した。

 

参加メーカーは燃料規制について、(1)国際的に調整された統一的な地域プログラムの必要性(2)仕事量に基づく共通の測定基準(3)リードタイムと安定性を保証する費用効率の高い実行可能なプログラム(4)大型車市場の複雑性と両立可能なプログラム――の4項目に合意した。

 

会議を主催したナビスター社の会長・社長兼CEO、ダニエル・ウスティアン氏は「物流・貨物輸送部門の一員として集った世界の主要の商用車メーカーは、エネルギー安全保障、燃費改善、気候変動の重要性を認識している」と発言。「矛盾する非効率的な要件や、異なる規格・試験要件は、革新的技術を導入し、必要な改善を行うための我々の努力を妨げるもの。会議では、国際基準調和の推進に向けた我々の取り組みを推し進める上で顕著な成果が得られた」などと続けた。

 

会議に出席した各メーカー首脳は、国際基準調和の推進のための政府機関との協力に向け、継続的に連携していくことで合意した。2011年の会議は日本で開催される。