レゾナック、物流コストの増加などで塩酸値上げ

サービス・商品レゾナックは29日、塩酸の販売価格を1キロあたり10円以上引き上げると発表した。価格改定は2月20日納入分から適用される。

今回の改定は、老朽化した塩酸生産設備に伴う修繕費および維持更新費の増加が主要因。さらに、原料である工業塩価格と物流費の上昇により、製造・販売コストが大幅に増加している。同社は合理化を進めてきたものの、採算性悪化が自助努力で吸収できる範囲を超えたと説明した。安定供給のため、価格改定の実施が不可欠と結論付けた。

塩酸は化学製品や電子部品の製造工程に加え、水処理薬品の製造工程など幅広い分野で使用されている基礎化学品である。安定的な供給確保が業界において重要視されており、今回の値上げが市場に与える影響が注目される。

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LOGISTICS TODAY編集部
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