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国交省、22年の厚木トラック死傷事故で報告書

2025年3月24日 (月)

事件・事故国土交通省は21日、事業用自動車事故調査報告書を公表した。報告書では、2022年11月10日に神奈川県厚木市で発生した「大型トラックによる追突事故」を取り上げ、事故の推定原因を分析するとともに、再発防止策などを提示。トラック運送事業者に安全対策の徹底を呼びかけている。

22年11月に発生したのは、東名高速道路を走行中の大型トラックが渋滞の車列に追突して計4台の車両が巻き込まれた多重追突事故。追突後の火災などにより、車列最後尾の乗用車の運転者と同乗者1人、中型トラックの運転者、追突した大型トラックの運転者の計4人が死亡した。

報告書では、当該事故の推定原因として、高速道路上での深夜時間帯の単調な運転で、眠気リズムの影響で覚低運転が誘発され、ドライバーの前方安全に対する集中力が低下したことを挙げた。事業者と運行管理者には、ドライバーに対する眠気リズムが安全運行に影響を及ぼすことの指導が不足していたと指摘した。

再発防止策としては、眠気リズムで高まる事故リスクの周知と対応措置の指導や、適性診断の指摘事項に対する適切な指導と運行記録計やドライブレコーダーの記録を利用したフォローアップの実施などを徹底するよう求めた。

一方、運行管理面では、眠気や体調の異変などにより安全な運行ができないおそれのある場合に備え、緊急時の対処方法やその際の連絡体制についてのルール作りを行い、日頃から運転者に周知徹底しておくことや、健康診断で運転者の健康状態を把握するとともに、疾病治療中の運転者には日々の点呼で、服薬や治療状況の確認を確実に行うなど健康管理の徹底を図るべきだとした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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