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自動車事故調、浜松の大型トラック多重追突で報告書

2016年2月17日 (水)

調査・データ国土交通省は17日、事業用自動車事故調査委員会(自動車事故調)がまとめた浜松市で2014年10月22日発生の大型トラックの追突事故に関する事故報告書を公表した。

自動車事故調、浜松の大型トラック多重追突事故で報告書

▲事故状況図(出所:国土交通省)

この事故は、浜松市の新東名高速道路引佐連絡路の富幕山トンネル内で、大型トラックが渋滞で停止していた別の大型トラックに追突し、合わせて4台の車両が関係する多重追突事故となったもので、追突した大型トラックの運転者が重傷を負い、追突された大型トラック、タンク車の運転者が軽傷を負った。

報告書によると、事故の原因は大型トラックの運転者が脇見運転し、渋滞のために停止していた別の大型トラックに気付くのが遅れたほか、制限速度を超える時速91キロで走行していたことが重なったため、ブレーキによる制動が間に合わず、追突したとみられる。

また、所属事業者は運転者の適性診断結果として指摘されていた、運転特性に対する指導が不十分だったなど、「運転者の安全運転に関する意識の徹底が図れなかったことが事故につながった可能性が考えられる」と指摘した。

自動車事故調では、事業者が実施すべき再発防止策として、(1)運転者の勤務状況を把握し、拘束時間の限度を超過しないよう乗務管理を行う(2)運転者に対して点呼を確実に実施するとともに、高速道路の集中工事による渋滞が予測される場合には、電光掲示板などの交通情報に注意して運転するよう指示する(3)運転者の適性診断結果の指摘事項を日常的に自覚させ、改善するよう指導する――ことなどを求めた。

■報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001118953.pdf