ロジスティクスプロロジスは15日、米国で「インフラへの設備投資が東海岸の鉄道共同輸送を増強」と題した調査レポートを発表した。
調査レポートでは、サプライチェーンの専門家が「近い将来の設備投資や市況などにより、米国東海岸の港が西海岸のマーケットシェアを奪うことになるだろう」と予測。
また、米国東部ではノーフォーク・サザン鉄道とCSX社の一級鉄道の独占状態にあるが、アジアからのコンテナがパナマ運河を経由することが今後増えることをビジネスチャンスと捉え、「このエリアにさらなる投資をしたいと考えている」と指摘している。
このほか、米国東海岸はコンテナ量のマーケットシェアを増やすことに注力しており、これに伴い東部の鉄道会社2社がコンテナ2段積みの鉄道協同一貫輸送を強化しようとしていること、西海岸から東海岸へコンテナ取扱量がシフトしたとしても、陸揚げされた荷物はアメリカ内陸部などの主要都市に輸送されるため、既存の物流施設への影響は軽微であると考えられていること――などを紹介している。
■調査レポートは下記URLを参照。(英語)
http://ir.prologis.com/research/EastCoastIntermodalWinter2010.cfm