サービス・商品リモートロボティクス(東京都港区)は、川崎重工業、川重岐阜エンジニアリングと共同で、航空貨物用パレットの荷下ろしを自動化する「自動デパレタイズシステム」を開発したと発表した。
自動デパレタイズシステムは、川崎重工の8軸ロボット、3DビジョンAI(人工知能)カメラ、リモートロボティクス独自の遠隔操作技術「Remolink」を組み合わせることで、航空物流において大型パレットからの貨物自動荷下ろしをさせるもの。

▲航空貨物用パレットでの実証試験の様子(その1)(出所:リモートロボディクス)
3社は2月に成田空港で、日本航空とJALカーゴサービスの協力のもと行われた実証実験では、日航貨物ビル上屋内に自動デパレタイズシステムを設置。8軸ロボットは従来の汎用型と比べて可動域が広く、航空貨物用パレットの多様なサイズや荷物配置に柔軟に対応できた。3DビジョンAIカメラが積載荷物の位置を認識し、ロボットアームが自動で一つずつ荷物を下ろす工程を確立。荷物位置の自動判別が困難な場合は、Remolinkを通じて遠隔地の作業者が画像を確認しながらロボットを操作することで、完全自動判定と遠隔指示を組み合わせたハイブリッド運用を実現した。
実証実験により、大型パレット特有の課題や多様な荷物配置に対しても、AIカメラと遠隔操作の組み合わせによって安全かつ確実な対応が可能であることを確認。また、現場ごとの異なる運用ニーズへの適応性もみられたとしている。

▲航空貨物用パレットでの実証試験の様子(その2)(出所:リモートロボディクス)
リモートロボティクスは、2021年12月に川崎重工とソニーグループの合弁会社として設立。人手不足や安全・安心の課題解決に向け、ロボットの遠隔操作・自動化に特化したRemolinkなどの独自ソリューションを展開している。
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