ロジスティクスNSユナイテッド海運は24日、長引く円高などで採算が悪化しているシンガポール現地法人のNSユナイテッドシッピング(シンガポール)社の事業再編に伴い、約25億円の特別損失を第3四半期連結決算に計上すると発表した。
NSユナイテッドシッピング(シンガポール)社はケミカル船事業と近海貨物船事業を行っているが、今回それぞれの事業活動、採算を明確化するため、シンガポールに設立する同社100%子会社2社に分割譲渡する。
ケミカル船事業は、船員費の高騰や長引く円高などにより採算が悪化しているが、事業譲渡に伴い、所有船舶を時価により譲渡するとともに、債務を圧縮して外貨建とし、損益改善、為替リスクの低減を図る。NSユナイテッドシッピング(シンガポール)社は両事業を譲渡後、速やかに清算する。
分割譲渡と清算に伴い、船舶の譲渡損失と為替換算調整勘定取崩額の合計額約25億円を、事業構造改善損失として特別損失に計上するもの。