ロジスティクス商船三井は10日、将来宇宙輸送システム(東京都中央区)および常石ソリューションズ東京ベイ(港区)と、ロケットの洋上発射・洋上回収船の事業化に向けた連携協定書を9日に締結したと発表した。

(出所:商船三井)
この取り組みは、商船三井グループの新規事業提案制度「MOL Incubation Bridge」を通じて発案されたもので、同社は本格的な宇宙事業参画を検討する。特に、ロケットの洋上発射および回収に取り組み、2030年頃の商用化を目指す。まず回収船の開発を進め、その後洋上発射船の事業化を検討する計画だ。専用船を実現することで、洋上を活用した新たな宇宙インフラを構築し、次世代の宇宙輸送を支える基盤整備に貢献するとしている。
今回の連携協定では、3社が以下の内容で協力する。まず「ロケットの洋上回収船の開発」では、洋上回収船の設計要件を精査し、ISCが開発する再使用型ロケット「ASCA 1」への適用検討と実証を進める。次に「ロケットの洋上発射船の事業化検討」では、洋上発射船の設計要件を詰め、技術的・経済的な成立性を検討し、同じくASCA 1への適用と実証を行う。
商船三井は、海運業や海洋事業で培った技術・知見を活用し、宇宙事業分野でも新たな価値を創出することを目指すとしている。洋上発射と回収を実現することで、ロケット打上げの高頻度化に貢献する狙いだ。
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