環境・CSR太陽光発電事業を手掛けるアイ・グリッド・ソリューションズ(東京都港区)は9日、建物の構造などの問題で太陽光パネルを置けない施設に、別の顧客施設で生み出された再生可能エネルギー(再エネ)由来の電気を送る新サービス「循環型電力」を開始すると発表した。「脱炭素に取り組みたいが、設置場所やコストの問題で踏み切れない」という企業がまだ多い中、再エネ電力を企業内や地域内でシェアすることによって、再エネ電力のさらなる普及を目指す。
同社は全国46都府県の1226施設に太陽光発電システムを設置し、発電した電力を電力需要家に提供するPPA(電力販売契約)事業を展開している。しかし、賃貸や老朽化という理由で、施設に太陽光パネルを設置できない企業も多い。このため、こうした企業も再エネを導入できるよう、余った再エネ電力を提供するサービスを開始することにした。利用者は太陽光パネルを設置しなくても、最短2か月で再エネ電力を導入できる。
循環型電力で使用される再エネ電力は、自社で開発した太陽光発電施設で作られるため、燃料費がかからず、電気料金単価を固定できる。さらに20年単価固定を採用することで、電力価格変動の影響を抑制する効果も期待できる。
同社は「発電設備のある施設で使い切れない電力を循環型電力として無駄なく、捨てることなく提供して、エネルギーの地産地消のサイクルを推進し、地域経済の循環や企業のESG経営推進にも貢献する」としている。
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