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コンビニエンスS市場は30年に422億ドル規模に

2025年7月16日 (水)

調査・データリサーチ・アンド・マーケット(アイルランド)は15日、コンビニエンスサービスに関する調査レポートを発表した。コンビニエンスサービス市場は2024年に282億米ドルと評価され、その後、年平均成長率(CAGR)6.95%で成長し30年までに422億米ドルに達すると予測されている。

世界のコンビニエンスサービス市場には現在、多様な企業が参入し競争が激化している。この背景には急速な都市化、消費者行動の変化、フードデリバリー、ランドリー、パーソナルケア、住宅修理、荷物管理など、幅広い分野におけるオンデマンドの非接触型サービスへの需要の高まりによって加速している。生活必需サービスに迅速かつ効率的にアクセスできる利便性が重要な推進力となっており、企業は継続的なイノベーションとサービス提供の多様化を迫られている。

既存企業が規模、AI(人工知能)、サービスの多様化を活用して優位に立つ一方で、地域密着型およびニッチなプロバイダーは、地域に密着した専門知識とパーソナライズされた体験を活用して競争力を高めている。今後、同市場では高度なAI主導のインサイトの統合、戦略的パートナーシップの構築、持続可能な顧客中心のソリューションを提供できる企業が牽引すると見られている。

また同市場のトレンドとして、消費者が求める食品について手軽に食べられるものから大きな変革を迎えている。コンビニエンスストア各社は、注文を受けてから調理する新鮮な料理から、より健康的でプレミアムな商品までフードサービスの提供を大幅に強化。最も顕著なトレンドのひとつはカスタマイズ可能な食品オプションの普及となっている。例えば、セブン-イレブンはアプリ内でホットサンドイッチとコールドサンドイッチの注文をカスタマイズできる機能を導入。この取り組みにより、店舗での取引額が1回の来店あたり10-15%増加したという。

地域別に見ると、北米は世界のコンビニエンスサービス市場において主要な地域となっている。特に米国とカナダがこの成長を牽引しており、都市中心部や企業オフィス・交通ハブにおける非接触型決済、オンデマンド配送サービス、スマート自動販売機の普及が市場を支えている。米国では、コンビニエンスストア各社がデジタルプラットフォームとモバイルアプリに多額の投資を行い、配送オプションの拡充などを図っている。強固なインフラ、スマートフォンの普及率の高さ、そしてスピードと利便性を重視する消費者のライフスタイルの変化が世界のコンビニエンスサービス市場における北米の主導的地位を確固たるものにしている。

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