ロジスティクスMujin(ムジン、東京都江東区)は16日、統合自動化プラットフォーム「MujinOS」のグローバル展開を加速するため、グローバル経営組織「グローバル・リーダーシップ・キャビネット」(GLC)を新たに発足したと発表した。
GLCは、各国横断での技術開発や製品、営業戦略を統一的に管理する中核組織として長期戦略を担い、Mujin全体を次の成長フェーズへけん引する役割を持つ。これにより、知能ソフトウエアのMujinOSを基盤とする自動化ソリューションを世界規模でより一層拡大し、産業界におけるインテリジェントオートメーションの普及を加速する狙いがある。
Mujinは、リアルタイムデジタルツイン技術を活用し、産業用ロボットの動作計画、認識、把持を統合制御することで自律動作を可能にするティーチレス型の知能ロボットを開発してきた。近年では、ロボット制御にとどまらず、AGV(無人搬送車)や保管システムなどを含むさまざまな自動機器をデジタルツイン環境で統合制御するMujinOSへ進化。現実世界での変化に柔軟に対応するインテリジェントオートメーションを実現し、既に世界中の物流・製造現場で1000台を超えるロボットシステムが稼働している。
同社の世界展開においては、2023年に欧州で4拠点目を開設して以降、各地域で取り組みを強化してきた。日本では「オートメーションストラテジー本部」を設立し、自動化DX(デジタルトランスフォーメーション)構想の具現化に向けたコンサルティングから実装、アフターサポートまでをワンストップで提供し、製造・物流のデジタルツイン化を加速している。米国では物流・製造業の有力企業と連携してMujinOSの現場展開を推進。欧州では空港の手荷物自動積付けシステムや、2台の知能ロボットによる同時混載パレタイズシステムなど高難度な自動化を実現。中国では大規模物流センターや製造現場へ導入している。
今後もGLCの発足を機に、グローバルパートナーとの連携、人材採用、技術の進化を通じてMujinOSのさらなる普及を図り、次世代産業オートメーションのスタンダード構築を目指すとしている。
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