調査・データインドの市場調査会社のSkyQuest Technology and Consulting(スキクェスト・テクノロジー・アンド・コンサルティング)は25日、世界のラストマイル配送市場規模は2024年に1562億4000万ドルに達し、33年には2998億5000万ドルにまで拡大するとのレポートを公表した。この間の年平均成長率は8.5%となる。
レポートによると、ラストマイル配送市場は自律配送車両やドローン、AIを活用したルート最適化の導入が進み、市場が拡大。企業は効率性を向上させるために、持続可能な配送方法やリアルタイム追跡、自動倉庫管理に注力している。
業界別に見ると、EC(電子商取引)と小売では、オンラインショッピングの拡大が市場の推進力となっており、食品・飲料業界でもクイックサービスレストラン (QSR)で配達の需要が高まっている。また、医薬品業界などでは緊急医療用品を届けるため、ラストマイル配送が重要になっている。
地域別では、AIを活用した物流の普及率が高い北米が市場をリードしており、アジア太平洋地域は、ECの拡大と都市化によって最も急速に成長している。欧州は、電動化や持続可能なラストマイル配送システムの導入が進み、中東・アフリカでは国境を越えた物流インフラが拡大している。
また、ラテンアメリカでは、オンデマンドやギグエコノミー主導の配信モデルが普及している。
同社は「自律走行車やドローン配達、スマートサプライチェーンネットワークなどのイノベーションによって、市場は継続的な拡大が見込まれる」としている。
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