サービス・商品フィンランドの海事向けソフトウエア開発のNAPAは16日、システム開発のエクサ(横浜市西区)と3DCADによる船舶設計を手掛けるスマートデザイン(長崎県佐世保市)、日本海事協会(ClassNK)の3者と積付計算システム向け標準インターフェース(API)の「NAPA LC SDK」を開発したと発表した。
LC SDKでは、設計段階で使用されている3Dモデルをそのまま積付計算や復原性計算モデルの開発・検証に活用でき、復原性計算モデルの自動生成も可能になる。これまでのシステムでは、船舶設計者が2Dデータを別のモデルに手作業で転記する必要があり、効率性とコストに課題があった。
最近は多くの日本の造船所でNAPAのソフトウエアを使った船舶設計が行われているが、NAPA LC SDKによって、NAPA設計データを利用した積付計算がスムーズになる。規則改正にも対応しており、船級承認のスピードアップも期待できる。
同システムは、一般的なばら積み貨物船やタンカーを対象にし、特に日本市場に焦点を当てて普及を図る。スマートデザインは既にLC SDKをベースとした初の積付計算機を5月に納入した。エクサでも今年11月にLC SDKを基に開発した舶用積付計算用ソフトウエアLOADCALの新バージョンをリリースする。
NAPAは「積付計算機は運航の安全性確保において重要な役割を果たすが、システムを効率的に開発・検証するには、設計段階での強力な計算エンジンと3Dモデルが欠かせない。3Dモデルを積付計算や復原性計算モデルに活用できるLC SDKは、海事業界全体のプロセス効率化への貢献が期待できる」としている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。