話題日本郵船は27日、2月27日に発生したチリ大地震の被災地復興支援として、救援物資7TEU(20フィートコンテナ7本分)の輸送協力を実施したと発表した。今回の支援は、2004年に国際人道支援機関ジャパン・プラットフォームと協働で被災地への支援活動として立ち上げた「日本郵船グループJPF物資協働輸送プロジェクト」の一環として行われた。
日本企業4社から毛布、スポーツウェア、ティッシュ、ショベルローダーなどの救援物資が提供され、ジャパン・プラットフォームとの連携により、同社グループが無償で海上輸送を行った。救援物資は10月24日にチリ中部のバルパライソに到着し、現地で活動を続ける特定非営利活動法人ICA文化事業協会により、21日までに被災者へすべて配布された。
同プロジェクトは、04年のスマトラ沖大地震発生時に始まり、それ以降世界的規模の災害の際には継続して実施、これまでに同社が無償輸送した物資は総計1200トンを超えた。
救援物資は、病院や障害者施設、津波の被害を受けた沿岸地域の漁民などに重点的に配布。物資を受け取った学生からは「日本のことをもっと知りたくなった」という声や、学校への寄贈品として式典で受け取ることが多いため、今回の配布では直接物資を手渡してもらえたことに喜びの声が届いたという。