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独鉄道貨物が低迷、工事増とコスト高で道路回帰も

2026年2月9日 (月)

国際ドイツ交通企業連盟(VDV)はこのほど、鉄道貨物の2025年年次総括を公表し、構造的な制約から弱含みが続いていると指摘した。暫定集計では輸送実績が1339億トンキロとなり、16年(1384億トンキロ)を下回った。

景気停滞や関税強化、官僚的手続きに加え、トラックとの競争下での線路使用料、エネルギー、賃金などのコスト増、人材不足、制度の不確実性が供給計画を鈍らせているという。とくに、鉄道インフラ課金や助成制度(複合一貫輸送、単車輸送、線路使用料支援)の短期的な変更は、投資判断を難しくするとした。

ネットワーク側の制約も深刻化している。26年ダイヤ情報では過負荷区間が26路線に増え、工事件数は24年の2万1000件から25年に2万6000件へ増加、26年は2万8000件に達する見通し。迂回路の能力不足により列車設定が減少し、所要時間の延伸や定時性の低下といった影響が全国で顕在化している。追加の機関車や車両、人員、ターミナル対応などのコストも上振れし、列車長の短縮を余儀なくされれば生産性はさらに低下、道路への転移が進むと警鐘を鳴らした。

VDVは、幹線回廊の大規模改修そのものは支持しつつも、全面運休を前提とした運用は硬直的だと批判。迂回ルートの整備と容量の早期かつ透明な開示、回廊ごとの封鎖方式の見直し、工事起因の追加費用に対する補償、混乱期における実務ルールの整備、さらに線路使用料の引き下げを政策課題として挙げた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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