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エイブリィ・デニソン・ジャパン、物流センターを増強

2011年1月31日 (月)

拠点・施設物流センターの外観エイブリィ・デニソン・ジャパン(東京都港区)は31日、千葉県富里市の物流センターの増強が完了し、2月1日から稼働を開始すると発表した。設備の増強、2シフト制への移行などを行ったことで、同センターの処理能力はこれまでの2倍以上に向上する。

 

物流センターは2009年2月に開設、稼動を開始した。同社で唯一の物流・加工拠点として、粘着材料や粘着原反をエイブリィ・デニソン社のアジアを中心とした全世界の製造拠点から千葉港を経由して仕入れ、原反を一定の製品幅に裁断するスリット加工や最終梱包を施し、国内ユーザーへ出荷してきた。市場環境の改善、受注数量の拡大、顧客ニーズの多様化などに伴い、よりきめ細やかな対応をするため、安定供給や短納期への対応策を検討し、体制を強化することにしたもの。

 

増強では、従来のスリッターに替わって3000メートルまでの長尺原反に対応し、加工効率が大幅に改善したスリッターを導入。併せて画像検査機付きリワインダー(巻き取り機)を増設した。また、製品の視覚的検査や試験研究などに対応するラボ設備や防虫、防塵対策を徹底したクリーンルームを新たに設置し、顧客対応を向上させる。さらに作業体制を1シフト制から2シフト制に移行した。

 

これらの体制強化により、物流センターでの製品の処理能力はこれまでの2倍以上となる。また、要望の多い製品は70ミリメートル以上の任意の幅のスリット加工が可能となるほか、70-210ミリメートル(5ミリメートルピッチ)の製品在庫を常備し、対象製品を順次拡大していく。

 

■物流センターの概要
開設日:2009年2月5日
所在地:千葉県富里市美沢12-1
総床面積;約1700平方メートル
敷地面積:約4000平方メートル