ロジスティクスNTTロジスコ(東京都千代田区)は14日、千葉市直下型震度6強の地震災害を想定した危機管理演習を12日に実施したと発表した。
同社は通信インフラを担うNTTグループの物流企業として、耐震基準を上回る物流拠点や自家発電設備、燃油備蓄、情報システムのバックアップといったBCP対策を講じている。
昨年に続き、NTTグループ以外の荷主企業5社にも参加してもらい、災害時の情報伝達や事業継続の対応を含めた演習を実施した。
訓練は「東日本大震災で実際に起こったことすべてを教訓として活かしていける」ことを掲げて災害対策を強化するとともに、「災害に強い物流会社」として事業継続への対応力向上に注力するとしている。
■想定被害と訓練内容
地震規模 | 千葉市直下型震度6強 |
被災センタ | 神奈川、千葉、市川、埼玉各物流センタ |
被災状況 | 停電(神奈川物流センタが発生後約1.5時間、その他センタは終日)、 通信障害、保管商品の落下、入出荷バースの陥没、ケガ人 等 |
被災状況の確認 | ・従業員の安否確認(安否確認システムにより個人携帯電話へ安否確認メールの送信) ・商品、建物、マテハン、情報システム等の被害状況 |
情報の伝達 | ・荷主企業、災害対策本部への情報伝達 ・衛星携帯電話の動作確認 |
事業継続への対応 | ・緊急車両での配送、出荷物流センタの変更等 ・復旧作業応援要員の手配 ・情報システムの復旧 ・備蓄燃油の残量確認、手配 |