国内西日本高速道路(NEXCO西日本)は23日、国道2号・関門トンネルの新たな通行料金案を公表し、利用者からの意見募集を開始した。2026年6月以降の料金見直しを想定しており、老朽化対策や管理コストの上昇を背景に、段階的な引き上げを行う方針だ。
関門トンネルは1958年開通の海底トンネルで、日本道路公団時代から67年にわたり有料道路制度を活用して維持管理されてきた。大規模な換気・排水設備を抱える特殊構造で、近年は構造物や設備の更新需要が高まっている。建設資材価格や労務費の上昇も重なり、現行料金の維持では持続的な管理が難しいと判断した。
料金案では、普通車の通行料金を現行160円から、26年6月に230円、30年ごろに300円へと段階的に引き上げる。軽自動車や大型車など他車種も同様に段階設定とし、急激な負担増を避ける。障害者割引や回数券による割引は当面継続する方針で、ETC導入後は現行回数券と同程度の割引水準を念頭に制度設計を進める。
あわせて、下関側・門司側双方にETC設備を導入し、料金所部の渋滞緩和やキャッシュレス化を図る計画だ。NEXCO西日本は意見募集を経て事業変更許可を申請し、関門海峡の重要な交通機能を維持するとしている。
■車種別通行料金(1回あたり・税込み)
・現行(2025年10月-26年5月)
軽自動車など110円/普通車160円/中型車210円/大型車260円/特大車420円/軽車両など20円
・第1段階(26年6月-30年ごろ)
軽自動車など160円/普通車:230円/中型車300円/大型車370円/特大車600円/軽車両など20円
・第2段階(30年ごろ以降、ETC導入時期をめど)
軽自動車など210円/普通車300円/中型車390円/大型車490円/特大車790円/軽車両など:30円
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