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JILS調べ

13年度の売上高物流コスト比率、わずかに上昇

2014年4月28日 (月)

調査・データ日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は27日、2013年度物流コスト調査報告書を公表した。売上高物流コスト比率は長期的に低下傾向で、ここ数年は5%弱の水準で推移しているが、13年度の売上高物流コスト比率は4.77%で、前年から0.05ポイントとわずかに上昇した。

13年度の売上高物流コスト比率、わずかに上昇1

製造業では「窯業・土石・ガラス・セメント」が8.69%で最高比率。卸売業は食品飲料系が6.13%、小売業は通販が12.09%で最も高い比率となった。

13年度の売上高物流コスト比率、わずかに上昇2

物流コストに占めるリバース物流コストの割合は、全業種平均で2.67%となった。領域別では返品・返送物流費が1.69%、回収物流費が0.74%、廃棄物流費が0.14%、リサイクル物流費が0.10%で、01年度から13年度まで、ほぼ3-4%のレンジで推移している。09-11年度にリバース物流コストの比率がやや上昇したのは、回答企業に返品による物流コストがきわめて高い「書籍流通業が加わった影響」とみられる。

13年度の売上高物流コスト比率、わずかに上昇3

日米のミクロ物流コスト比較では、94年以降、米国が日本より高く推移しており、12年から13年にかけての傾向も米国は7.87%から8.41%へと増加したのに対し、日本は5%前後で横ばい傾向が続いている。また、11年度の日本のマクロ物流コストは41.2兆円となったが、米国は1兆2820億ドル。日米ともに08年度後半に起きたリーマンショックで大きく低下したものの、米国が日本よりいち早く回復した。

13年度の売上高物流コスト比率、わずかに上昇4