調査・データ日本海事センターは17日、アジア米国間航路などの4月のコンテナ荷動きをまとめた。4月の往航荷動き量は119.4万TEUで対6.8%増、3月の復航荷動き量は60.2万TEUで対1%増となった。
4月の往航荷動き量は、2か月連続の増加となる6.8%増(前年比)の119.4万TEU。1-4月累計では5.2%増の451万TEUとなった。国・地域別でみると、韓国積(2.2%減)、香港積(9.9%減)、カンボジア積(15.8%減)、バングラデシュ積(15.5%減)以外の国・地域が増加した。
増加したのは、日本積(6.2%増)、中国積(8%増)、台湾積(5.3%増)、ASEAN積(8.1%増)、過去最高を更新した南アジア積(10.6%増)。
品目別では、「床材・ブラインドなどのプラスティック製品」(寄与度1.1%)、過去最高の荷動きを更新した「自動車部品」(0.4%)、「家具、家財道具」(0.3%)、「テレビ・ビデオなどの映像・音響製品」(0.3%)などが増加に寄与した。
日本積は、1位(2013年の年計ベースの各国・地域の品目別順位)の「自動車部品」(2.8%減)が12か月連続の減少、3位の「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(2%減)が3か月ぶりの減少となったものの、2位の「車両機器、部品」(18.7%増)が5か月連続の増加、4位の「建設機械」(11.5%増)が2か月ぶりの増加となったことなどにより、3か月連続の増加となる6.2%増の5.9万TEUとなった。全体に占めるシェアは5%。
中国積は、1位の「家具、家財道具」(1.1%減)と3位の「一般電気機器」(0.2%減)が2か月ぶりの減少となったものの、2位の「繊維、その製品」(3.5%増)と4位の「おもちゃ」(0.9%増)が2か月連続の増加、5位の「床材、ブラインドなどのプラスティック製品」(37.6%増)が10か月連続で20%を超える増加となったことなどにより、全体では2か月連続の増加となる8%増の76.6万TEUを確保した。全体に占めるシェアは64.1%。
また、香港積は、2か月ぶりの減少となる9.9%減の3万TEU(全体に占めるシェア2.5%)。中国・香港積合わせてでは、2か月連続の増加となる7.2%増の79.5万TEUで、シェアは66.6%。
韓国積は、1位の「自動車部品」(0.4%増)が2か月連続の増加となったものの、2位の「一般電気機器」(26.4%減)と3位の「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(22%減)が4か月連続の減少、4位の「車両機器、部品」(3.8%減)が2か月ぶりの減少となったことなどにより、2か月ぶりの減少となる2.2%減の6.4万TEU、全体に占めるシェアは5.3%となった。
3月の復航荷動き量は、3か月ぶりの増加となる1%増の60.2万TEU。また、1-3月累計では2.7%減の168.5万TEU。国・地域別では、日本揚(12.2%減)、ASEAN揚(3.7%減)、南アジア揚(7.9%減)などが減少となったものの、韓国揚(1.8%増)、台湾揚(4.2%増)、中国揚(9.7%増)などが増加となった。
品目別では、「木材、その製品」(寄与度1.1%)、「野菜、種苗類」(0.6%)、「ペットフード、動物用飼料」(0.4%)などが増加に寄与した。
日本揚は、3位の「家具、家財道具」(2.1%増)が2か月連続の増加となったものの、1位の「ペットフード、動物用飼料」(38.5%減)が3か月連続で20%を超える減少、2位の「肉、その調整品」(2%減)が5か月ぶりの減少、4位の「野菜、種苗類」(8.7%減)が3か月ぶりの減少、5位の「アルコール、飲料、タバコなどの嗜好品」(23.6%減)が3か月連続で20%を超える減少となった。これらにより、全体では4か月連続の減少となる12.2%減の7万TEUで、全体に占めるシェアは11.6%となった。
中国揚は、1位の「紙、板紙類、その製品」(9.5%減)が7か月連続の減少、4位の「家具、家財道具」(4.6%減)が同2か月連続の減少となったものの、2位の「ペットフード、動物用飼料」(53.6%増)が9か月連続で50%を超える増加、3位の「木材、その製品」(51%増)が14か月連続の増加。これらにより2か月ぶりの増加となる9.7%増の26.5万TEUでシェアは44%と伸びた。
香港揚は30か月連続の減少となる12.6%減の3万TEU(シェア5.1%)。中国・香港揚を合わせると、2か月ぶりの増加となる6.9%増の29.5万TEU(シェア49%)となった。
韓国揚は、1位の「ペットフード、動物用飼料」(1%減)が3か月連続の減少、3位の「金属スクラップ」(24.1%減)が3か月連続で10%を超える減少となったものの、2位の「紙、板紙類、その製品」(6%増)が4か月ぶりの増加、4位の「木材、その製品」(62.2%増)が2か月連続で10%を超える増加となったことなどにより、2か月ぶりの増加となる1.8%増の6.2万TEU(シェア10.3%)となった。