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SBSグループ、2社で大きな被害、首都圏の燃料ひっ迫、低温物流への影響懸念

2011年3月14日 (月)

話題東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生を受け、SBSホールディングスは14日午後12時30分、同社グループの被災状況と首都圏拠点の稼働状況をまとめた。

 

同社グループでは、フーズレックの子会社である東北ウイングが東北地方に13拠点、日本貨物急送が6拠点を運営している。

 

東北ウイングでは、岩沼物流センター、岩沼第一センター、同第二センター、仙台卸町センターが大きな被害をうけている。この4拠点以外の9拠点では、現時点で「重大な影響を及ぼすまでの被害」を確認していない。

 

日本貨物急送は、青森、八戸、盛岡、釜石、宮古、仙台の6か所に営業所と物流センターを運営しているが、釜石営業所の建物が大きな被害を受けている。この2社では今後、連絡が取れない社員などの安否確認を継続するとともに、物流業務に及ぼす影響など詳細な調査を進める。

 

また、東北地方では電気などの供給停止、道路の寸断、通行規制などがあることから、直接の大きな被害を受けていない営業所、物流施設でも「物流機能、業務に支障が生じている」という。

 

グループの拠点が集中する関東エリアでは、多くの物流施設が正常に業務を行っているものの、「数か所で被害があり、復旧に努めている」としている。ただ、輪番停電に伴い、チルド・フローズン物流への影響が懸念されるほか、燃料需給のひっ迫、道路の混雑などにより、首都圏でも物流機能、業務の一部に支障が生じる可能性がある。