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SBSグループ、2人死亡・2人不明、首都圏は復旧完了

2011年3月22日 (火)

話題SBSホールディングスは22日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による同日時点のグループ各社の影響をまとめた。グループで2人が死亡、2人が安否不明となり、宮城県を中心に施設も被害を受けた一方、関東地区ではソフト・ハード両面の復旧を完了し、通常業務への移行を進めている。

 

同社グループは震災対策本部を設置し、グループ各社の対策本部と連携を取りながら被災状況の把握、対応策の検討・実施を進めている。

 

人的被害として、フーズレック子会社の東北ウイングで従業員2人の死亡を確認、1人が安否不明。また、日本貨物急送釜石営業所の従業員1人が行方不明となっており、同社では「誠に残念」として引き続き安否不明者の確認を急いでいる。

 

被害が大きかったのは、フーズレックの岩沼物流センター、岩沼第一センター、岩沼第二センターの3センターで、津波により1階部分が浸水被害を受け、業務再開が難しい状況。仙台卸町センターは地震による建物に一部損傷があるものの、津波の被害は受けておらず復旧可能な状態だが、再開は未定となっている。車両は約20台が津波による水没や流失被害を受けた。その他の東北地区の営業所、施設では一部に損壊があるものの、通常業務を行っている。

 

また、日本貨物急送の釜石営業所では、建物全体が津波を受けており使用不能。車両は6台が津波による水没や流失被害を受けている。このほかの営業所、施設では一部で荷崩れなどがみられたものの、大きな被害は受けておらず、「業務に支障はない」としている。

 

ただ、東北地方では依然として電気などのインフラ供給の停止、通行止めや通行規制などがあり、重大な被害を受けていない営業所、物流施設でも、物流機能、物流業務に支障が生じている。

 

このほか、関東地方のグループ会社では、物流センター2か所で大きな荷崩れが発生し、複数か所で落下被害などを受けたが、現在までに一部を除き復旧し、現在は正常に業務を行っている。