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国際バルク戦略港湾の枠組み活用

中国電力と宇部興産、海外炭を共同輸送

2014年12月10日 (水)

荷主宇部興産と中国電力は10日、海外炭の共同輸送を実施すると発表した。中国電力が他社と共同で海外炭を輸送するのは初めて。

2011年5月に徳山下松港・宇部港が国際バルク戦略港湾に選定された後、両社と港湾利用企業が設立した「山口県国際バルク戦略港湾連携協議会」で効率的な海外炭物流体制の検討を進め、両社の認識が一致して実施することになったもの。

大型船による共同輸送の将来的な本格運用を視野に、共同輸送量の調整や輸送船の選定といった運用上の手続きを確認するために実施する。具体的には宇部港、徳山下松港を荷揚港としてパナマックス船とスモールケープ船の2隻により、インドネシア炭と豪州炭を輸送する。

両社は「徳山下松港、宇部港が国際バルク戦略港湾として整備され、大型船を利用した大量輸送が可能になることで物流コストの低減と共同輸送の本格運用の実現性が高まる」と期待感を示すとともに、今後も協議会のメンバーと協調して両港を活用した企業間連携を検討していく。

 1隻目2隻目
積地インドネシア・サマリンダ沖積み豪州ニューキャッスル港積み
出発時期平成26年12月4日平成26年12月下旬
揚地宇部港徳山下松港(下松地区)、宇部港
到着時期2014年12月13日2015年1月上旬
輸送量7万トン10万トン
輸送船パナマックス船(7万トン積級外航船)スモールケープ船(10万トン積級外航船)