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SBIリサーチ、中国ネット通販物流報告書の続編発行

2011年5月10日 (火)

ECSBIリサーチは9日、「中国のインターネット通販の物流・配送に関する研究報告書(2)-ネット通販の物流・配送での発展戦略の分析2009年」の日本語版発行を発表した。

 

報告書では、中国ネット通販の物流・配送での発展戦略をEC企業の視点から調査・分析したほか、宅配業者の視点からネット通販物流・配送の発展戦略を予測。

 

自社物流体制と物流アウトソーシングを配送手段とする中国EC事業者の特徴や自社物流を構築している中国大手EC事業者5社の物流事情として、構築時期、カバーエリア、配送コスト、倉庫センターなどを比較した。

 

具体的には、物流アウトソーシングを提供する宅配事業者事情を調べ、評価を指標化したり、中国EC事業者の物流・配送に関わる経営戦略として各社の物流に関連させたキャンペーンなどの付加価値サービス、期待できる効果を分析するなど、豊富な内容を盛り込んだ。

 

例えば、「自社物流体制を構築している中国大手EC事業者5社の物流事情」では、5社が自社物流を配送手段とする理由に2つの傾向パターンがあると指摘。企業がある程度の規模に成長し、アウトソーシングだけでは対応しきれない状況となり、自社の配送部隊を設けるamazon.cn、360buy.com、newegg.com.cnなどのケースと、会社設立時から自社物流体制を構築するvancl.comなどのケースを解説した。

 

また、中国EC事業者の物流・配送に関わる経営戦略では、キャンペーンの中でも「送料無料キャンペーン」が圧倒的な人気を得ており、83.7%ものユーザーが効果的だと回答している。また、送料無料キャンペーン開催前後の効果測定を比較したところ、開催前に比べて開催後はUV(ユニークビジター数)、週刊PV(プレビュー数)、オーダー数、コンバージョン率のすべてが増加していることが分かったとしている。

 

アンケートは2010年2-3月の間、中国モバイルサイト運営企画企業主要10社のモバイルサイト上に、アンケートに関するバナー広告を設置し、そこから得たユーザーの回答を収集。業界へのインタビューとして、業界のスペシャリスト、メーカー担当者、エージェントなどへの詳細なインタビューから得た関連業界の主要状況を基に、データを取得した。

 

■詳細・申込みは下記URLを参照。
https://www.veritrans.co.jp/contact/sbiresearch_form.html