認証・表彰内閣府は9日、東京都内で「第8回日本オープンイノベーション大賞」の表彰式を開催した。物流関係では、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)とtraevo(トラエボ、東京都港区)による「共同輸送データベースの普及による持続可能な物流-フィジカルインターネットの実現」のプロジェクトがノミネートした。また、物流関係の取り組みではないが、日本郵船、NTTファシリティーズ、ユーラスエナジーホールディングス、三菱UFJ銀行、横浜市港湾局が連携した、デジタルインフラと地球環境を両立させる「洋上データセンター」もノミネートしている。TDBCとトラエボは国土交通大臣賞を、日本郵船などは総務大臣賞を受賞した。
本賞は、組織の壁を越えて新しい取組に挑戦するオープンイノベーションの模範的なプロジェクトを称えるもの。

▲運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)とtraevoは国土交通大臣賞を受賞
運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)とtraevoは、深刻な課題となっているトラックドライバーの不足や積載効率の低下を背景に、動態管理プラットフォーム(traevo Platform)を基盤とし、中長期的な共同輸送相手を効率的に検索できる「共同輸送データベース」を構築した。

▲TDBCの小林薫氏
このシステムは、参加企業が共有する物流データから「出発地・到着地の市区町村」「車種」「車格」のみを抽出し、匿名加工して共有する仕組みを持つ。これにより、荷主や運送会社が自ら共同輸送の相手を探す膨大な労力を解消し、実用的なマッチングを可能にした。

▲日本郵船の鹿島伸浩氏
2024年に実施された実証実験では、積載効率と燃費がそれぞれ30-40%向上し、CO2排出量やドライバーの拘束時間も30-40%削減されるという顕著な成果が確認された。審査員からは、非常に高いニーズに応える取組であり、豊富な実績によって既に社会的評価を獲得している点が評価された。
ノミネーターピッチに登壇したTDBCの小林薫氏は「他社との車両共有を容易にすることで、物流のフィジカルインターネット(PI)実現に向けた重要な一歩となった」と語った。
同じく登壇した日本郵船の鹿島伸浩氏は「導入コストに優れる浮体データセンターを、実証から実運用へと進めたい」と意欲を見せた。

▲小野田紀美内閣府特命担当大臣(科学技術担当)
表彰式の最後に小野田紀美内閣府特命担当大臣(科学技術担当)が挨拶。「イノベーションは国の力の源泉」とし、ますますのイノベーション推進の取り組みが進むことを期待すると語った。
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