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川崎汽船、前社長辞任と国税指摘「まったく関係ない」

2011年5月17日 (火)

話題川崎汽船は17日、黒谷研一前社長が就任後わずか1年で突然辞任したことと、大阪国税局から64億円の申告漏れを指摘されたことの関連について、「まったく関わりがないこと」と説明した。

 

同社は「黒谷前社長の辞任理由は社内向けにも『一身上の都合』としか通知されていない。追徴の件は昨年12月から争っていることであり、辞任との関連性はない」(IR・広報グループ)としている。

 

業績見通しの悪化から、民間格付会社が同社の格付引下げを発表しており、社長辞任、重加算税の追徴、格付け引き下げ――とネガティブなできごとがほぼ同時に襲ったことから、同社は「顧客や投資家、一般の方が心配されるのは無理がないことであり、社内でも『納得がいかない』という思いを持つ社員はいるかもしれない」としながらも「中期経営計画の達成に向けて粛々と取り組んでいくのみ」と話した。

 

黒谷氏が社長を辞任する際、社内向けの説明はなかったが、前川弘幸会長と朝倉次郎新社長からは13日と16日に社員向けメッセージを発信。朝倉氏は「新たな中期経営計画は代表取締役副社長として自分も策定に関わったことで、経営体制は何ら変わらない」などと話したという。