財務・人事ハウス食品グループ本社が12日に発表した前3月期決算によると、香辛・調味加工食品事業や海外事業で増益となった一方、運送・倉庫事業で物流コストが大幅に増加したことなどにより、9.4%の営業減益となった。
運送・倉庫事業を担うハウス物流サービスでは、エネルギー・用車コストの上昇に加え、グループ外からの物流業務の新規受託に伴い、一時的なコストが利益を大きく押し下げ、通期営業損失となった。
その後は、物流拠点の集約や抜本的なコストダウン活動に取り組み、損失幅は縮小傾向となっている。
一方、ハウス食品グループ本社の「運送・保管費」が売上高に占める割合は、前年同期並みの2.9%となっている。運送・保管費は1%増の68億1200万円。
連結(単位:百万円) | 2015年3月期決算 | 2014年3月期期決算 | 増減 |
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売上高 | 231,448 | 232,610 | -0.5% |
運送・保管費 | 6,812 | 6,744 | 1.0% |
物流関連コスト比率 | 2.9% | 2.9% | 0P |
物流関連コスト比率は公表されている財務諸表から関連すると判断した数値を選び、売上高に占める比率を算出したもの。物流費の定義は企業ごとに異なる場合が多いため、厳密な指標ではなく推移を見るのに適している。