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国交省が非常災害対策本部を設置

被災通行止め172区間へ拡大、物流倉庫でも被害

2015年9月11日 (金)

環境・CSR国土交通省がまとめた、11日6時時点の台風18号と17号による大雨の被害状況によると、被災で通行止めとなった幹線道路は、高速道路が東北自動車道の2区間、公社有料道路が3区間、直轄国道が8区間、補助国道が29区間、都道府県・政令市道が130区間――と、東北地方を中心に172区間へと拡大した。

また、物流関係の被災状況として、茨城県下妻市のサンエイ物流倉庫で床上浸水が発生した。人的被害は確認されていない。

国土交通省では、本省が10日13時に非常災害対策本部を設置。東北・関東地方整備局が非常体制、東北・関東運輸局が警戒体制を敷いている。

台風第18号から変わった低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が非常に不安定となり、関東と東北地方は記録的な大雨となっている。

関東は大雨の峠を越えたが、東北では南北に連なる発達した積乱雲がかかっているため、太平洋側を中心に広い範囲で雷を伴った非常に激しい雨が降っており、局地的には猛烈な雨となっている。宮城県、茨城県では大雨特別警報を発表しており、「土砂災害、河川の増水や氾濫、低地の浸水に最大級の警戒が必要」としている。

東北では11日昼前まで1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るところがあり、12日6時までの24時間に予想される雨量は東北地方の多いところで150ミリに、降り始め(6日0時)からの総雨量は多いところで500ミリに達する見込み。

引き続き、土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要で、うねりを伴った高波に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風への注意を呼び掛けている。